あやしいURL、クリックしても大丈夫?

「インターネット」とは、さまざまなWebページにアクセスする事でもあります。自分が必要としている情報を得るためには、インターネットでさまざまなWebページを閲覧することになるのが自然ですし、それがインターネットの「意義」でもあります。地理的な制約はまったく関係なく、自分が見たい情報を見たいときに参照できる、そしてそれをシェアしたり、その情報に対する自分の意見などをブログに公開したりできるわけです。

インターネットでアクセスする基本的、「Webページ」はそれぞれURLをもっています。それはいわばインターネット上の「住所」ともいえるもので、「アドレス」ともいわれます。すべてのWebサイトに固有に割り当てられているもので、通常は同じURLであれば同じWebページです。リンクをたどったとしても、そのリンクはそのURLにつながるように設定されたものというわけです。インターネットブラウザ、つまりインターネットでWebサイトを閲覧するためのソフトでアクセスできるページはすべURLがあり、私たちが「インターネット」と呼ぶ領域はほぼそのようなURLの集まり、Webページ、Webサイトの集まりでもあります。それは動的に、自ら私たちのパソコンなどに情報を配信してくるわけではなく、私たちの端末がそれらのURLを参照することではじめて意味をなします。つまり、「見に行っている」ということになるのです。

Webページはおもに「html」という書式のデータとなっています。それは前述の「インターネットブラウザ」で「何をどう見せるようにするか」ということを体系だててまとめたものになります。本文などのテキストの情報はもちろん、そのテキストのフォントはどうするか、どの画像をどのサイズで表示するか、どのようなレイアウトにするのか、という情報が含まれています。私たちがWebサイトにアクセスしてホームページを見ているときは、それらの情報をブラウザが解釈し、いわゆる「ホームページ」として表示しているのです。それらのページをパソコンなどに保存し、メモ帳などのテキストエディターで開いてみると、そのファイルの中は理解できないようなコードで埋め尽くされていることがわかるでしょう。それが、「Webページそのもの」というわけです。

そのようなWebページのコードの中には画像の他Flashなどによる動画のコンテンツ、javaスクリプトといわれる動的コンテンツの情報なども含まれます。ブラウザはアクセスした段階でそれらしていされたファイル群を一時的に「ダウンロード」していることになります。万が一、それらのファイルの中にパソコン本体に悪影響を及ぼすようなプログラムが仕込まれていた場合、何も対策をとっていなければそのパソコンはそのプログラム、つまりウイルスに「汚染」されます。

そのような経路で端末に侵入してくるウイルスは実は少なくありません。そのため、セキュリティソフトによってはWeb上の特定のページが安全かどうかを確かめる機能を有しているものもあります。インターネット上に存在するWebページは膨大ですから、それらの情報はそのソフトの供給元によって収集され、安全性が確認されたもの、危険なもの、という具合に索引がつけられているのです。それらの情報はブラウザ上でも表示され、危険なサイトにアクセスすることを防ぐことができます。さらに、アクセスする前に心配であれば、あらかじめそのURLをチェックするということも可能になっています。

 

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