Eメールは、インターネットのもっとも基本的な利用方法です。自分専用のメールアドレスを持ち 、メールサーバを介して情報、主に文章などのテキストデータのやり取りを行います。メールアドレスがわかっていれば、誰でもメールを送信することができます。電話と違う点は、受け手側は自分のタイミングでそれを参照することができる点です。送信側も電話と違い、自分のタイミングで必要な要件を送ることができます。履歴も目に見える形で残りますし、要件の発信側、受信側ともに効率的な連絡手段といえるでしょう。
インターネットの黎明時代から変わりなく用いられているEメールですが、そのシンプルさと普及率の高さから、やはりウイルスの「繁殖」のために狙われてしまうことが多いのです。Eメールには本文とは別に任意のファイルを「添付」することができます。各メールサーバによって上限はあるものの、ちょっとした画像くらいであれば難なく添付することができます。「コンピューターに危害を与えるウイルスは、そのほとんどが写真などのデータよりも軽いものです。それらのウイルスが「軽い」理由はシンプルです。なるべく速く寄生先のコンピューターに侵入するためです。そして、そのコンピューターにもともと備わっているリソースを巧みに利用しながらコンピューターに悪影響を与えたり、情報を盗んだり、「自己を増殖」しようとするのです。
もし自分の端末に「ウイルス付き」のEメールが届けられたとしても、その「差出人」を責めてはいけません。その相手が自らあなたにウイルス付きのメールを送信したわけではないからです。おそらく、その相手の端末はコンピューターウイルスに感染していることはほぼ間違いないでしょう。ですがそれに気がつくことができず、いつも通りにコンピューターを利用しているに違いありません。
あなたのもとに届いてしまったその「ウイルスメール」は、ウイルスが「増殖」のために寄生しているコンピューターのリソースを乗っ取って放ったものです。ですが、だからといって何の忠告もしないのはマナーに反します。相手には他にも知り合いはいるでしょうし、このまま気づかないままではずっとウイルスメールを放ち続けることになってしまうのです。被害が拡大する恐れもあるので、健全な状態ではありません。
ですから、もし「コンピューターウイルスの添付されたEメール」を受信したら、そのメールの差出人に対して「ウイルスに感染していませんか」の送るのが正しいのです。そのメールにウイルスが添付されていると判明し、自身の端末には感染していないということは、あなた自身はコンピューターウイルスの攻撃を防いだことになります。
そして、その相手に対してメールの返信をすることは何の脅威もありません。「返信すると感染するのでは」と考えてしまい、そのまま放置するという方がいますが、Eメールのやり取りは一通一通が「単方向」の通信になります。そして、Eメールの送信は「メールサーバ」を介して行われるものですから、直接先方の端末にアクセスするわけではないのです。その通信は安全ですから、もし相手のEメールウイルスを検知したら、その旨を冷静に相手に伝えてあげるとよいでしょう。ほとんどの方が「感染」に気づいていないのです。
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